| 平成23年度研究奨励金贈呈者一覧 |
 |
| 課題1: |
低環境負荷化学プロセス実現のための触媒に関する研究 |
|
 |
満留 敬人 氏
大阪大学 大学院基礎工学研究科物質創成専攻 助教 「分子状水素を用いた高選択的脱酸素反応を可能とする新規オリンピックメダル金属ナノ粒子内包型固体触媒の開発」 |
|
この度は、新化学発展協会平成23年度研究奨励金に採択頂き、誠にありがとうございます。本研究では、低環境負荷型の高選択的還元反応を可能とする、新規固定化オリンピックメダル金属ナノ粒子触媒の開発を目指します。活性金属ナノ粒子と担体表面との協奏効果を効率よく発現させることによって、完全な化学選択性を与える新しい固体触媒の設計・開発を行います。
|
| |
 |
有澤 光弘 氏
北海道大学 大学院薬学研究院 准教授
「クロスカップリング用環境調和型触媒の開発とデスクトップファクトリーの創成」 |
|
栄えある貴協会研究奨励金に採択頂き、誠にありがとうございます。Pdクロス カップリングは医薬品・農薬・液晶・有機ELなど機能性分子を確実且つ簡便に合 成できる重要な反応です。しかし、高活性で繰返し使え、反応系内に漏洩するPd 量の少ない実用的なPd触媒は開発されてないのが実情です。本研究では、これらの問題を解決した新しいコンセプトの環境調和型Pd触媒を開発します。また、この新規Pd触媒の特徴を生かし、Pdクロスカップリング用デスクトップファクトリーも創成します。
|
| |
|
| 課題2: |
有機電子材料の集合体構造と電子特性の関係の計算科学的研究 |
|
 |
小林 正人 氏
早稲田大学 理工学術院 客員講師
「分割統治(DC)大規模高精度計算法を活用した有機分子集合体の超構造と電子状態論」」 |
|
貴協会研究奨励金にご採択いただき、大変光栄に存じます。我々は分割統治法という高速高精度電子状態計算手法の開発を独自に進めて参りました。本研究ではこれを活用することにより、有機薄膜
デバイスが形成する分子集合体の超構造と電子状態を統一的に取り扱う計算化学的な処方箋を確立します。特に、結晶とアモルファスが共存するメソ構造と電子・ホール輸送性能との関係を解き明かし、高性能新奇デバイス材料の開発に資することできれば、と考えております。
|
| |
| 課題3: |
エネルギー分野における新しい素材・部材・機能の創出に関する研究 |
|
 |
田中 一生 氏
京都大学 大学院工学研究科高分子化学専攻 助教
「単分子アップコンバージョン色素を用いた光電変換素子の変換効率向上」 |
|
この度は、新化学発展協会平成23年度研究奨励金に採択頂き、誠にありがとうございます。本研究テーマについて説明させて頂きますと、通常、蛍光発光を得るには発光波長よりも高エネルギーの励起光の照射が必要であります。しかし、本研究ではこの逆を目指します。すなわち、エネルギーの低い光を高くする化合物の開発を行います。特に、多光子励起などの非線形光学現象は使わずに、光の高エネルギー化を行っていきます。このような物質を作り出すことで、既存の光電素子の効率向上を試みます。 |
| |
| 課題4: |
環境分野に貢献可能な新しい素材・部材・機能、新技術の創出に関する研究 |
|
 |
永井 大介 氏
群馬大学 大学院工学研究科応用化学・生物化学専攻 助教
「簡便かつ超高回収・高選択的レアアース捕集ポリマーの開発」 |
|
この度は、貴協会平成23年度研究奨励金にご採択いただき誠に有難うございます。本研究では、供給問題の観点から懸念されておりますレアアースの高回収材料の開発を行います。具体的には、金属吸着ユニットと水溶性ユニットから構成されるポリマーを合成します。ポリマーは金属水溶液に溶解するので効率よく金属を吸着でき、吸着量増加に伴い金属を介した架橋構造を形成し沈殿するため、ろ過操作により簡便に分離できるシステムの開発を目指します。 |
|
| 課題5: |
賢-マテリアル実現のための基礎的・基盤的研究 |
|
 |
斉藤 尚平 氏
名古屋大学 物質科学国際研究センター 助教
「分子骨格柔軟性」と「反芳香族性」を巧みに活用して機能発現するスマートπ電子系の開発」 |
|
この度は新化学発展協会の研究奨励金にご採択いただきありがとうございます。本研究では、「動き」のある柔軟な骨格をもつ有機分子を合成し、その分子構造の変化と芳香族性を制御することによって固体物性をスイッチングできる「スマートπ電子系」の開発に挑みます。コンピューター制御ではなく外部刺激に直接応答して固体物性を変化させるπ電子系の実現により、次世代エレクトロニクスの礎として貢献します。 |
| |
| 課題6: |
IT、オプトエレクトロニクス、ナノテクノロジーなどを用いた次世代情報端末に有用なデバイス・材料の創製および製造プロセス技術に関する研究 |
|
 |
山田 豊和 氏
千葉大学 大学院融合科学研究科 特任准教授
「単一有機分子スピン情報デバイスの創成:スピン偏極STMによる単一有機分子と磁性金属との電子スピン相関の解明と制御」 |
|
この度は、新化学発展協会平成23年度研究奨励金に採択いただき、誠にありがとうございます。本研究では、有機分子を使用した、新たな超高密度・省電力・省資源な次世代デバイスを開発します。1ナノ(=十億分の一)メートルサイズの単一有機分子を薄膜金属磁石に吸着させ、分子と金属磁石間の電子スピン相関を解明・制御することで単一有機分子スピン情報メモリーを創成します。これにより、パソコンの情報記録読み取りの使用電力を現在の0.1%以下に削減できます。 |
| |
 |
大野 雄高 氏
名古屋大学 大学院工学研究科量子工学専攻 准教授
「印刷プロセスに基づく低電圧駆動カーボンナノチューブ薄膜トランジスタの研究」 |
|
この度は平成23年度研究奨励金にご採択いただき、誠にありがとうございます。柔軟な電子ペーパーなどのユビキタス情報デバイスを、低環境負荷プロセスにより実現すべく、集積回路をプラスチック上に印刷プロセスで製造する技術が求められています。本課題では、薄膜トランジスタ(TFT)のチャネル材料としてカーボンナノチューブを導入し、極細線構造への電界集中効果を利用することにより、印刷されたTFTにおいて、低電圧動作の実現を目指します。 |
| |
| 課題7: |
MEMS技術を用いたナノバイオ分野ならびエネルギー・環境分野における新たな機能を有する材料研究または新たな機能を発現するデバイスに関する研究 |
|
 |
吉村 武 氏
大阪府立大学 大学院工学研究科電子・数物系専攻 准教授
「振動発電応用に向けた低誘電率圧電体薄膜の開発」 |
|
この度は,貴財団の研究奨励金にご採択頂き誠にありがとうございます。近年,身の回りに存在する様々な振動からエネルギーを取り出し電気エネルギーに変換する振動発電素子がセンサ等の自立電源として注目されています。本研究では構造が単純で微細化に有利な圧電方式の振動発電素子に着目し,その変換効率の向上を目指して,振動発電に適した小さな比誘電率と大きな圧電定数を有する強誘電体薄膜の開発を行います。 |
| |
| 課題8: |
生体分子を新規な機能性材料として実用化することを目指した研究 |
|
 |
和久 友則 氏
京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 生体分子工学部門 助教
「マルチステップ抗原リリースを可能とするペプチドナノファイバーの作製とがんペプチドワクチンへの応用」 |
|
この度は、新化学発展協会平成23年度研究奨励金に採択頂き、誠にありがとうございます。本研究では、がんペプチドワクチンの実用化を目指し、抗原ペプチドの低抗原性の問題を解決するための抗原デリバリーシステムの開発を行います。具体的には、互いに機能を補助する2種類の抗原ペプチドをひとつの免疫担当細胞に送達し、それぞれの抗原ペプチドを狙いとする場所で段階的にリリースすることが可能なインテリジェントペプチドナノファイバーの開発およびその機能評価を行います。 |
| |
| 課題9: |
代謝工学による物質生産プロセスの高度化に関する研究 |
|
 |
浅井 禎吾 氏
東北大学 大学院薬学研究科 助手
「エピジェネティックに未利用生合成遺伝子発現を活性化させる新規有用物質の効率的創出法の開発」 |
|
この度は、新化学発展協会平成23年度研究奨励金に採択頂き、誠にありがとうございます。糸状菌はペニシリンをはじめ、医薬品につながる様々な生物活性物質を提供してきました。しかし、そのゲノム上には、さらに多くの未同定二次代謝物生産に関わる遺伝子が眠っていることがわかってきました。本研究では、エピジェネティック制御に基づき、これらゲノム上に眠る遺伝子を効率良く発現させる培養法を確立し、多種多様な新規有用物質の創出を目指します。 |