化粧品には多くのナノテクノロジーが使われている。美しく見えるためには@肌色の補正とA凹凸の補正がある。@については干渉色を使って自然な色を出したり、その環境における光に感応して色を変えたり、明度の角度依存性を利用して立体感を付与している。これらを実現するにはナノレベルの制御が必要となる。また、従来の常識を打ち破る「スキンケアパウダー」が開発されている。これは酸化亜鉛にナノオーダーのシリカを被覆させ表面電位のコントロールを行って肌荒れの原因となるウロキナーゼを効率良く吸着・失活させるものである。基剤としてもナノエマルション、ナノディスパージョン、ナノコーティングが利用されている。CVDを用いたナノコーティングは特にメーキャップ化粧品に用いられる粉体に施されている。ナノ膜によって粉体の触媒活性を抑え香料の分解や油脂の酸化劣化が起こらなくなるだけではなく、機能性基を導入することによってさまざまな機能を付与することができる。この技術は化粧品だけではなく高速液体クロマトグラフィー用カラム充填剤にも応用されている。本講演会では上記のように化粧品を中心にナノテクノロジーの応用について報告する。
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