高分子材料の高性能・高機能化の手法として、ナノメートルレベルの大きさを持つ無機ナノ粒子との、ナノレベルでの複合化(ハイブリッド化)が、近年、大きな注目を集めている。中でも、無機ナノ粒子として、厚さ約1nmの珪酸塩ナノシートが積層した層状珪酸塩を用いた、高分子/層状珪酸塩ハイブリッドの開発が数多く試みられている。我々は、代表的な汎用性高分子であるポリエチレンテレフタレート(PET)と層状珪酸塩とからなるハイブリッド材料の構築を目指して研究を行なっており、最近、新規に開発した相溶化剤を用いることによって、その合成に成功した。本講演では、我々の成果について紹介すると共に、様々なハイブリッド材料について概観することを通じて、ハイブリッド材料を合成する際の基本的な考え方を捉え直す機会としたい。

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