1.銀塩写真感光材料の有機デバイスへの展開
(1)カラーフィルム‐J会合色素単結晶単分子膜
カラーフィルムは有機デバイスの先駆けであり、基板の
平板状ハロゲン化銀粒子に色素を吸着させる際にJ会合
体を形成させ単結晶単分子膜とする。光吸収で色素相に
生成した励起子は移動しやすく、電荷分離はハロゲン化
銀およびスーパーセンシタイザーとの電子エネルギー準
位差を利用してほぼ100%の効率を実現し、電子は基板に
移動し色素相に残された正孔はESRで検出され処理される。
これらを有機デバイスの観点から分析し紹介する。
(2)色素増感の応用―カラーフィルムと色素増感型太陽
電池色素増感は1873年に写真用ハロゲン化銀に対して発
明され、近年酸化チタンに適用され太陽電池が開発された。
本報では両者の色素増感の相違と類似点を指摘し参考に供する。
2.優れた研究環境(COE; Center of excellence)の体験と分析
研究開発マネジメントのヒントは優れた研究環境の分析
から得られる。本報では長年銀塩写真感光材料の開発に
取り組んだ弊社足柄研究所をCOEとして分析し参考に供する。
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