再生可能エネルギーの中核を担う太陽光発電の重要性は益々高まっている。しかしながら、わが国の太陽光発電による電力供給は、国内消費エネルギーの1%にも満たない。現在市販されている太陽電池のほとんどはシリコン太陽電池であるが、その発電コストは系統電力料金(一般家庭の場合は23円/kWh)と比較して2?3倍と高く、太陽電池グレードシリコンの安定的な供給体制の確保も容易でないことなどが、太陽光発電の大規模普及を遅らせている。一方、大幅な発電コスト低減の可能性をもつ、色素増感太陽電池と有機薄膜太陽電池に代表される次世代太陽電池が近年注目を集めているが、エネルギー変換効率や耐久性などの面で、まだまだ不十分である。本稿では、色素増感太陽電池や有機薄膜太陽電池などの有機系太陽電池の高性能化に向けた新素材開発について報告する。
閉じる