ナノ粒子をビルディングブロックとし、ボトムアップ型の手法でデバイスを作り出すためには、究極的にはナノ粒子を「分子」として捉え、高分子や生体分子と同様の多階層構造体を合成すべく、分子設計・機能設計していくことが求められる。しかし、ナノ粒子間、ナノ粒子と基板間の相互作用を制御する「ナノ表面制御技術」が確立していなかったために、有機分子・生体分子のような分子・機能設計に基づく応用展開は進めてこなかった。演者は、超臨界水を反応場とすることで、無機ナノ粒子を合成しつつ有機分子と化学結合させ、自在に表面制御を行うことができることを見出した。有機修飾基を変えることで、水あるいは有機溶媒・あるいは高分子中に完全に分散(透明)させることや大面積で自己組織化した超格子構造を形成させることもできる。本講演では、無機高分子ハイブリッド系をはじめとして、本技術・材料の可能性について、議論したい。
閉じる