電子移動や正孔移動における電荷移動度は電子材料の電気伝導性を示す重要な指標である。したがって、移動度を定量的に予測する計算手法は、材料開発に不可欠である。移動度を予測する手法は、主にマーカスによる電子移動速度式に基づいて発展してきたが、マーカス速度式に含まれる再配向エネルギー、電子カップリングなどのパラメータ決定には密度汎関数(DFT)法が使用されてきた。本講演では、これらのパラメータ決定に使用されてきた二つの計算手法(ダイマーエネルギー分裂(ESD)法と電荷移動積分(CTI)法)を比較し、その有効性について検討する。さらに、マーカス・パラメータ決定において、より信頼性が高いと期待される制約密度汎関数(CDFT)法を紹介し、移動度の予測にどの程度、CDFT法が有効かを議論する。
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