高分子混合体およびブロック共重合体の相分離構造を理論的に扱う手法に関して概観する。まず第1部ではフローリーハギンズ理論とガウス鎖の配位エントロピーに関してごく簡単に復習する。続く第2部では、自己無撞着場(SCF)理論における鎖配位エントロピーの扱いと方程式の無次元化に関して解説し、弱偏斥(臨界点近傍)および強偏斥(臨界点から離れた状態)のそれぞれの条件において、相分離のドメインサイズを求める理論的な方法を解説する。最後に第3部では、SCF理論の動的拡張に関して概念を述べ、次ぎに相分離系の動力学の普遍的特性であるドメインサイズの成長則などを議論する。
目次
イントロダクション
  平衡系の扱い
 
・SCF理論の定式化(フロリーハギンズ理論との相違点など含む)
  ・方程式の無次元化と無次元パラメタの意味
  ・ミクロ相分離の弱偏斥理論
  (自由エネルギーの摂動展開と主要モードのピックアップ。)
  ・ミクロ相分離の強偏斥理論
  (自由エネルギーを界面エネルギー+鎖の伸びの弾性エネルギーで表現)
   
  動力学理論
  ・動的SCF理論の基礎
  (拡散方程式型、レプテイション型など運動方程式の仮定)
  ・相分離の初期過程および後期過程の理論的扱い

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