マイクロ波を用いた化学反応においては、反応速度の促進、反応生成物選択性の増加、通常加熱では起こらない反応の誘起など、特殊効果が観察されることが多い。これは有機化学反応でも無機化学反応にも見られる現象である。さらに、マイクロ波は、誘電損失係数の大きな物質のみの選択加熱、反応系全体の均一かつ迅速加熱という特徴を有し、この特徴を活かせば省エネルギー、省スペースの物質製造プロセスを構成することが可能と考えている。本講演では、マイクロ波の加熱の機構と特徴から始め、化学反応への利用の基礎、さらにそこで得られる特殊効果等の特徴を概観し、物質製造プロセスへの応用展開の可能性について論じる。
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