近年のエネルギー需要の増大による地球温暖化や化石燃料枯渇といった地球環境問題の同時解決手法の一つとして、TiO2光触媒によるCO2の改質・燃料化技術が挙げられる。TiO2に380nm以下の紫外線を照射すると、H2O存在下でCO2はCOやCH4といった燃料に改質される。この生成した燃料を、例えば燃焼することでエネルギーを得た後、再生成するCO2は再びTiO2で改質すれば、新たにCO2を増やすことのない炭素循環系を構築することができる。しかしながら、既往研究で報告されているTiO2の CO2改質性能は低く、炭素循環系を構築するためには大幅な性能向上が必要である。本研究者はこれ までに、TiO2の作製方法や装置デザインを工夫することで既往研究のCO2改質性能を10〜100倍上回 る成果を得た。炭素循環系構築にはさらに10倍弱のCO2改質性能向上が必要であり、本年度より、多孔質気体分離膜にTiO2膜をコーティングして分離・拡散を利用した反応非平衡化・逆反応防止を行い、CO2改質性能向上を図る研究に取り組んでいる。本講演では、これまでの研究の取り組みと現在行っている研究について紹介する。
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