分子状酸素を酸化剤に用い、高選択的に有機合成反応を進行させる触媒や白金を超える性能の酸化触媒が広く可能となれば、触媒酸化反応プロセスはこの上なく理想の「環境」対応型となる。しかしながらこれを可とする触媒や触媒反応の例は限られる。望まれる反応は多く存在するが、それには触媒の開発が鍵であることは言を待たない。しかし、固体触媒の構築には多くの機能集積を「ナノ」レベルで達成することが必要で、特に酸化反応用触媒ではそのレベルが高く、開発は容易ではない。我々は、ナノレベルでの機能集積を目的に、デザイン可能な金属酸化物触媒調製法を展開し、新しい構造構築を進め、それに基づく触媒機能発現を達成してきた。またマクロ空間構造を制御した複合金属酸化物の合成法の開発を進めてきた。ここではナノクラスターの格子からなる新規なMo3VOx酸化物触媒の合成と酸化触媒機能、そして複合金属酸化物触媒のナノアーキテクチャーを紹介する。
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