微粒子の粒子径計測は古くて新しい課題であり、現在に至るまで数多くの要請を負ってきた。近年、粒子径の微細化が進行し、粉体工業や材料開発分野のみならず、バイオ・医薬、半導体産業へとその用途を広げている。さらに昨今のナノ粒子のリスク管理に 関する要請から、粒子径計測の精度および信頼性の向上が重要な課題となっている。本講演では、各種粒子計測法の原理・特徴・ 限界を概観するとともに、内外の粒子径計測法の標準化・規格化の動向を報告する。 一方で、そのような汎用計測を超えた高精度計測法として、動的光散乱とパルス磁場勾配NMR法を例に挙げ解説する。動的光散乱法は比較的古くからある手法で、既に円熟期を迎えていると言ってよいが、測定原理限界に近い極微細領域での更なる高精度化を目指した研究について紹介する。パルス磁場勾配NMR法は、化学構造の違う物質の混合系における粒子径計測に適した方法であり、マトリックス中に分散した微粒子の粒子径を求める手法として発展が期待できる。
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